理解すると、優しくなれる

こんにちは、熊本です。

放課後等デイサービス「トータルサポートライトブレイン上飯野校」での1場面。

ライトブレインに通っているY君。

Y君は優しい子なんですが、時々無性にヤンチャになってしまう時があります。そのヤンチャをしてしまう理由は何なのかな?と観察していると、あることがわかりました。


ある日、遊びがひと段落して、「何か遊びたいなー」感をだしているY君。

そばからそっと見ていると、Y君がちらちらと周りを伺い始めました。

そしてイスの背もたれを持つと、なんとだんだんと傾け始めたのです。

でもその傾け方、超ゆっくりなんです。

周りを伺いながら、イスを傾けていくY君。

私が見ていることに気づきました。

その瞬間、パッと手を離し、イスが「がちゃーん」を音を立てて倒れました。

Y君、何を言うのかな?と期待しながらみていると、、、、

なんと、「あ!椅子が倒れちゃったよ!」とまさかの他人事!笑

すかさず私が「え、Y君がやったんじゃん」というと「ちがうちがう」とシラを切り始めました。

「あ、引き際見失ったな」と私は感じたので、

「じゃあ、イス直してくれるか?」というと、

「わかった!」とイスを直してくれました。


それからY君の行動を見返してみると、Yくんのヤンチャな行動が出るときは

「誰かに注目してほしい時」ということがわかりました。

ヤンチャな行動は「僕を見てよ!」と注目してほしかったからなんですね。


ただ、イスを倒しているY君だけを見ていると

「なんで何もされてないのに、イス倒すん!?」とイラっとくるかもしれません。

でも、子どもを観察し、「なんでその行動をしているのか」を理解できると

急に愛おしくなってきます。

ここで大切なのは、Y君がイスを倒したことには変わりないということ。

同じ現象でも、私たちの受け止め方でイラっとしたり、愛おしくなったりと

感情が変わってきます。


子どもだけでなく、家庭や仕事でも理解できないことで「イラっと」することはたくさんあると思います。

なんでその行動をしているのか理解できれば、人間関係や親子関係なども改善されそうだなと学びました。

子どもは自分の感情がどんな感情かわかっていない時もあるので、大人がくみ取ってあげることも必要です。

大人同士の場合は自分が「どんな風に感じているのか」を素直に相手に伝えられるとコミュニケーションが改善されますね。